背中


 全国ネットで放送される人気の旅番組のレポーターとして、温泉地でのロケ。雪の降る山の麓にある旅館に
私は仕事で来ていた。実際に温泉に入ることになっていたので、肩から上だけとはいえ肌を晒さなければなら
ず、正直に言えばあまり気は進まなかったのだが、現在の私の知名度からすればとても大きな仕事。注目度を
上げるには絶好のチャンスだ。挑まない理由は無かったし、プレゼンテーション形式で行われたオーディショ
ンというのも、私にとっては非常に有利な応募条件だった。

 番組の撮影は順調に進んだ。温泉のシーンでは眼鏡をつけたまま臨んだために視界が曇ってしまったが、秋
月律子のイメージを崩さないままにある意味お約束な映像が撮れたことで、番組的には美味しかったらしい。
 肌を見せる嫌悪感こそあれど、日頃の疲れを温泉で癒し消え去るような温泉に入り、浴衣に着替えて豪華な
料理に舌鼓を打つ。仕事だという意識こそ消えなかったが、ちょっとした旅行気分も満喫して、今日の分の仕
事は無事に終了。ロケが明日の午前中で終わってしまうのが惜しいぐらい、いいこと尽くしな仕事だったなぁ
と私は自分でも分かるぐらい上機嫌だった。
 
 ただ、一つのことを除いては。

 「プロデューサーと同じ部屋とはね……はぁ」
 「まぁ仕方ないさ。予算の都合だし、律子の分の部屋が取れただけでもマシってもんさ」
 「もう……どうにかならなかったんですか?」
 「相談してはみたんだがなぁ……」
 番組スタッフ一行が旅館に部屋を取っていたのだが、人数の都合上で余りが出てしまったらしい。なるべく
出演者はリラックスして欲しいということで私は部屋を一人であてがってもらっていたのだが、余ったスタッ
フ一人と急遽同室ということになってしまい、そのスタッフとして同じ部屋に泊まることになったのは私のプ
ロデューサーだった。同じ事務所の人間だから、というのが主な理由だったようだ。
 タレントとしての地位がまだそれほど高くない以上、あまり我侭は言えない。そのことは理解していたが、
男性と同じ部屋に泊まるとなると、どうにも不快感が先に立ってしまうのだった。危険を感じるし、髪を下ろ
した姿や眼鏡を外した素顔を見られるのも嫌だった。寝顔も見られたくないので、早起きは必須だ。
 「……見知らぬ男性じゃないだけまだマシ、か」
 明日に備えて体を休めるべく布団を敷きながら、溜め息の出る思いだった。
 「そういうことだ。安心してくれ。別に夜這いをかけようなんて思っちゃいないから」
 「当たり前です! もし私の布団に近寄ってこようものなら、大声で人を呼びますからね!」
 私の苛立ちをよそにのらりくらりと話すプロデューサーにかっとなり、思わず声を荒げてしまった。
 「分かってるって。だからこんなに布団を離してるじゃないか。これ以上は距離を取れないぞ」
 私の布団は、部屋の入り口のすぐ近く。何かあればすぐに逃げ出せるポジションだ。プロデューサーの布団
はその対角線上に位置している。壁に寄せられたスーツケース。最小限の手荷物が彼の枕元にまとめてあり、
まるで少しでも自分の領域を狭めようとしている風に見えなくも無かった。
 「……でもなぁ。度胸の無さそうなプロデューサーだって一応は大人の男性なわけだし、力で一方的に押さ
えつけられたらどうしようも無いのよね、私は。仕方ないとは言え、やっぱり嫌だなぁ」
 「…………」
 部屋の空気が、水を打ったように静まり返った。物音を立てるのもはばかられるような静寂。
 怒らせてしまったかもしれない。背筋がひんやりとした。
 「……分かったよ」
 対角線上にいたプロデューサーが立ち上がり、手荷物の中から梱包用のスズランテープを取り出した。
 「律子、こっちに来てくれ」
 「なっ、何ですか?」
 手招きするプロデューサーに身構えながら近付くと、座った姿勢のままで彼が私に背を向けた。『休め』の
姿勢よろしく両手を腰の辺りで後ろに組み、片手にはテープの束。
 「これで俺の手首を縛ってくれ」
 「えぇっ!?」
 「布団の数が足りないから他の部屋へは行けないし、こうでもしなきゃ律子が安心して眠れないだろ」
 「で、でも……」
 「いいから。律子は明日もロケがあるんだから、ゆっくり寝て英気を養ってくれ。カメラの前で疲れた顔な
んて見せちゃマズいからな」
 彼の声はあくまでも真面目だ。冗談で言っているとは思えない。嫌な汗が首筋を伝った気がした。
 「わ……分かりました」
 彼の手首からテープの束を受け取る。
 私に対するプロデューサーの配慮だというのは分かる。しかし、本当に縛ってしまっていいのだろうか。
 男性だから。私よりも力が強いから。そんな理由だけで、彼を後ろ手に拘束してしまっていいのか。
 番組スタッフとの打ち合わせや進行上の様々な手伝いで彼も疲れているはずだ。
 体を休めたいのは誰でも一緒。本当にいいのだろうか。
 私の迷いとは裏腹に、両手はやけにてきぱきと動く。
 「……痛くないですか?」
 結局、私は言われるままに彼の手首を拘束してしまった。両手を後ろ手に縛られた彼は、まるで犯罪者だ。
 「ああ、大丈夫だ」
 その声からプロデューサーの感情は読み取れなかった。少なくともいい気分では無いはず。それは確かだ。
 「じゃあ、疲れたし、俺はもう寝るよ。悪いけど布団はかけてくれ」
 「あ……っ、は、はい」
 「悪いな。じゃ、お休み」
 「……お休みなさい」
 思い直してテープを解くこともせず、プロデューサーの平坦な声に得体の知れないプレッシャーを感じて気
圧されてしまい、私は電気を消してそのまますごすごと自分の布団へと戻ってしまった。いたたまれない気持
ちで髪を解き、眼鏡を外す。
 潜り込んだ自分の布団が冷たい。蟻が纏わりついてくるような焦燥感が全身に走った。


 電気を消してからどれぐらいの時間が経っただろうか。三十分? 一時間? 分からない。全く眠れる気が
しなかった。プロデューサーが寝ている方向を見ても、豆電球の明かりに裸眼では、彼が眠れているかどうか
確認できない。
 冷静に考えれば、担当アイドルをスキャンダルなどの危険から守ることも業務の内であることをしっかり自
覚しているプロデューサーが、申し訳無さそうに部屋の隅で縮こまって、布団をあんなに遠ざけて気を遣って
くれているというのに、「男だから」というどうしようも無いことを理由にして、彼に両手を拘束して眠るこ
とを強制したのだ。
 自分よりも立場が上にあたる人に対して、私はなんて失礼で、なんて酷いことをしてしまったんだろう。
 彼の言葉を信用しなかった私の勇気の無さに、自責の念が沸き起こる。胸が締め付けられて苦しい。
 思っていることがすぐ表情に出る彼が怒る様子を見せなかったことが余計に堪える。本当は怒っていたのか
もしれないが、それ以上に傷ついてしまっただろうと思う。思い切り怒鳴られた方がよっぽど気が楽だった。
 嫌われてしまったのかもしれない。そんな不安が、頭痛のように私を苛む。
 「……外そう、うん」
 今からでもいいから彼の両手を自由にしよう。もし起きていたら、頭を下げて非礼を詫びよう。
 そう思って、私は自分の布団から這い出た。
 「うぅっ!? さ……寒い……!」
 体温で温まった布団の中で悶々としていたせいで忘れていたが、部屋の中央まで来た辺りで、全身を刺すよ
うな寒い空気に気が付いた。ここは雪の降る山とはいえ、暖房をつけていてもこんなに寒いとは予想外だ。と
いうより、浴衣一枚しか着ていないのが主な原因かもしれない。
 ロケで使った半纏を羽織ろうかと思ったが、どうせすぐ終わるからと、結局自分の布団へは戻らなかった。
 「くー……くー……」
 電気を付けたら彼が起きてしまいそうな気がして、部屋の中は豆電球の薄暗い明かりだけだ。部屋の隅に辿
り着いて耳をそばだててみると、規則的な息の音が微かに聞こえた。
 どうやら彼は疲労に負けて眠っているらしい。私の方に背を向けて眠る彼の手の位置を探ろうと、布団の中
へと手を突っ込む。肌の感触の中に、つるつる滑るビニールの感触があった。結び目が見えないので、少しだ
け掛け布団をめくらせてもらった。
 ──えっと……ここを、こう……あれっ? 違ったかな……?
 眼鏡をつけてくるべきだった。ぼやけて結び目がよく見えない。おまけに部屋の空気は思ったよりもかなり
冷たくて、足の先はもうかじかんできている。ガタガタ震える体に、指先もうまく動かなくなってきた。
 「くうぅ……げ、限界……!」
 寒さに耐え切れず咄嗟に体を布団の中に放り込み、めくっていた掛け布団でばさっと私の体を覆った。氷が
じわっと溶けていくように、全身が優しい熱に包まれる。九死一生といった状態で冷えた体を温めているが、
「近寄ってきたら大声で人を呼ぶ」と言っておきながら、その言葉に矛盾する行動を取っている私がいた。
 ──いったい何をやってるんだろう、私。
 さっさと結び目を解いて、自分の布団に戻ろう。片手で掴んだままだったスズランテープに両手を添える。
 裸眼のぼやける視界で必死に目を凝らしていたのがよくなかったのかもしれない。触覚を頼りにすれば、あ
っけないぐらい簡単にするりと紐が彼の手首から離れた。左手に握ったそれを目の前に持って来て、外れたこ
とを確認する。
 よし、取れた。これで胸のつかえも取れてスッキリ……とはまだ行かなかった。
 寝入る前に手首を縛った以上、目が覚めた時は手が自由になっていることに彼は疑問を持つだろう。そのこ
とについて説明しなければならないし、また、失礼な言動をきっちり謝らなければならない。プロデューサー
を嫌ってなんていないと誤解も解きたい。それが終わらない限りは、胸の内に刺さった棘が取れなさそうだ。

 ビニール紐から視線を上げると、目の前にそびえるのはプロデューサーの背中。こんな至近距離で見るのは
初めてだが、改めて見てみると、広い。背が高くて肩幅もあるし、プロデューサーの背面に私がすっぽり隠れ
てしまえそうだ。いつもすれ違う時に香っていた匂いが、文字通り鼻先にある。プロデューサーと……いや、
男の人とこんな距離まで近づいたこと自体、今までに無い。緊張だろうか、鼓動が早まるのを感じる。
 ──大人の男性、か。そういえば、お父さんの背中も広かったな。
 今よりずっと幼くて、両親と一緒に川の字で寝ていた頃のことをふと思い出した。
 私はお父さんの背中に顔を埋めて眠るのが好きで、お母さんの方を向いていることは少なかったそうだ。
 遠い目をしてその頃の話をするお母さんの姿を、今までに何度見てきたことか。
 ──ああ、懐かしいな。おでこに感じるこのぬくもりと、がっちりした硬い感触。
 うつらうつら。布団の中の心地良い温かさと、広くて逞しい背中。自分の布団に戻らなければ、と思う一方
で、もう少しここにいたい気持ちが私の後ろ髪を引いた。
 眠りに落ちる寸前のふわふわした脱力感が、私の体を優しく包みこんでくる。
 男の人は女の人の柔らかさに心惹かれる……最近読んだ小説にあったそんな一文がふと頭をよぎった。
 逆もまた然り。私は薄れていく意識の中でそう思った。
 


 まどろみの中で気が付くと、布団の中には私一人だった。頭の下には枕の感触がある。目を開けてみると、
すぐ傍にあったのは私の荷物では無くて……どうやらプロデューサーの荷物のようだ。
 「……あれ」
 寝起きでまだ働かない頭をどうにか動かす。プロデューサーの手首を縛ってしまい、そのまま寝かせること
に強い罪悪感と後ろめたさにいてもたってもいられず、テープを解きに行って、あまりの寒さに思わず彼の寝
ている布団に避難して、解き終わって一安心したら……。
 「うわ……どうしよう」
 結局私はあのまま、自分の布団に戻る前に彼の布団で眠ってしまったらしい。体の熱がさぁっと引いていく
と同時に、引いた熱が顔に集まってきた。空気が熱く感じられるほど、首筋までかっかと火照りを感じる。
 イタズラされたんじゃないかと疑う前に、寝かしつけられたかのごとく布団の中央で仰向けになっていた事
実がどうしようも無いぐらい恥ずかしかった。
 「お、律子も起きたか。おはよう」
 まず何をどうしたらいいのかを考える前に、布団の主が部屋の入り口からぬっと現れた。肩にタオルをかけ
て、私が彼の布団に寝ているこの状況など知らないかのように、呑気に右手を上げて笑みを浮かべている。
 「あああああ……ええとプロデューサー、すみません、色々と、ごめんなさい、うー、申し訳無い!」
 掛け布団を吹き飛ばす勢いで飛び起きて、何と言って謝るかも頭の中からすっかり消えてしまい、取り乱し
て何度も彼に頭を下げる私。
 「お、落ち着け律子」
 私の狼狽ぶりにプロデューサーも面食らってしまったようだ。
 「あぁ、えっと、その、何から話したら……そうだ、まずは……」
 早朝のまだ冷たい空気に晒されて、頭が落ち着きを取り戻してきた。口に出すことが情けないやら恥ずかし
いやらだが、どうにか彼に昨晩のいきさつを説明することができた。

 「……というわけで、プロデューサーに対するたいへんな失礼、お詫びいたします」
 「なんだ、そういうことだったのか。テープは寝てる時に勝手にほどけたのかと思ってたよ。律子が俺の布
団に潜り込んでたのにはギョッとしたけど、ネズミでも出て避難してきたんだと勝手に納得してた。まぁ、質
のいい旅館だからそれは無いよな、はっはっは」
 明るい声で笑う彼に、ほっと胸を撫で下ろす。が、安心したのも束の間、彼の表情が曇った。
 「……ただ、俺も人間だからな。正直に言わせてもらうとちょっと傷ついたよ。ここまでするか、ってな」
 「う……っ」
 青筋を立てているということは無いが、彼の悲しそうな顔が目に入って、心がじくじくと痛む。
 「だから、目を閉じてくれ」
 「は、はい……」
 何が『だから』なんだろうということに疑問も持たず、言われるままに目を閉じる。
 何をされるんだろう。ゲンコツ? ビンタ? 常識的に考えてプロデューサーがアイドルに、いや、男が女
に手を上げるなんてしないだろうが、反省する意味でも少しぐらいのお仕置きなら甘んじて受けようと思う。
 小学生の時、同級生の男の子を強く罵って泣かせてしまい、担任の先生に叱られた時の気持ちを思い出した。
 痛みの走る予感に、拳をぐっと固めて覚悟を決めた。
 
 ばしんっ

 「きゃんっ!?」
 乾いた破裂音。思ってもいなかった場所──お尻──に軽い衝撃が走った。閉じていた目を思わず見開く。
 「ななっ、何をっ」
 プロデューサーはハリセンを片手に、イタズラっ子よろしく満面の笑みを浮かべていた。
 「さっきのはほんの冗談だ。別に気にしてないから安心してくれ」
 「え……?」
 「律子も年頃の女の子だからな。あれぐらいの警戒はされて当然だろうと思ってたよ」
 「そっ、それならそうと最初っから言ってくださいよ!」
 からかわれてしまった恥ずかしさに動転して私が抗議すると、それすらも予想の範囲内と言った様子で彼は
涼しげな表情を崩さなかった。
 「あぁもう! 気を揉んで損した気分ですよ、全く」
 「スッキリしたか?」
 「へっ? あ……そういえば……」
 罪悪感、後ろめたさ、不安……胸の内でモヤモヤしていた気まずい気持ちが綺麗さっぱり無くなっていたこ
とに気付いて、ハッとした。お尻を引っ叩かれた時の衝撃で、破裂音と共に消し飛んでしまったのだろうか。
 「今日の午前中でロケは終わる。笑顔で頑張れるか?」
 「はいっ」
 晴れやかな気分で私は頷く。作るまでも無く、自然と笑顔になっていた。
 「いい返事だ」
 優しい顔。彼の手が私の頭を撫でた。こんなことをされるのは初めてだが、不思議と嫌な気分はしなかった。
 昨晩の陰鬱とした心の澱みが嘘のように晴れ渡り、カーテンの隙間から見える朝陽のような爽やかさが胸を
満たしている。なんだか魔法がかかったみたいだ。私の中でプロデューサーの株が上がった。
 
 「ところで、そのハリセン、どこから持ってきたんですか?」
 「これか? 朝風呂入りに行く途中に小道具さんに会ってな。今日のロケで使うから律子に渡してくれって」
 はいこれ、と言いながら、彼が私に真っ白なハリセンを手渡した。
 「……ふーん」
 ──なら、少々試しておいた方がいいわよね。ううん、試したい。
 黒いビニールテープがグルグル巻きにされた柄を手の内に収めると、思い切り振り回したい衝動が体の奥底
から込み上げてくる。痛くなかったとはいえ、女の子のお尻を叩いて恥ずかしい思いをさせたプロデューサー
に、これを全力で叩き付けて仕返しをしてやりたい。
 彼は後ろを向いている。隙だらけだ。今ならやれる。右腕を振りかぶって、あとは下ろすのみ……!
 「…………」
 いざ、という所で彼の広い背中が目に入り、昨晩布団の中で額に感じた温かさをふと思い出した。ゴツゴツ
した逞しい背に体を預ける懐かしい安心感が込み上げ、私を穏やかな眠りに誘ったあの感覚。
 やっぱり止めておこう。振り上げた右腕がゆっくりと下がる。
 「そうだ律子。朝ごはん行かないか?」
 「あ、行きます行きます。顔洗ってから行くんで、ちょっと待っててくれます?」
 受け取ったハリセンを腰の後ろに隠しながら彼に答え、手首にかけたヘアゴムで髪をいそいそと纏める。
 そういえば、素顔を見られてしまった。でも、なぜだか今はあまり気にならない。
 眼鏡をかけて鏡の前で前髪を整える私は、昨日よりもちょっとだけ寛大になれたような気がした。



 この日のロケ以来、ハリセンの感触を気に入った私が鞄にそれを忍ばせるようになったのは、また別の話。
 彼を遠慮無く引っ叩くようになっても未だに背後から手を出せないのは、きっとこの日のせいなんだろう。


 終わり



―後書き―

律子の密かな代名詞『ハリセン』を取り入れてみようと思って書き始めたSSでした。E〜Dランクぐらいの頃
のつもりで書きました。
コメディライクな話にしようと思っていたのに、あれよあれよというまにまた真面目な話に……orz
数行分とはいえ、子どもの頃のエピソードとか「こんなんかなぁ」と思って勝手に入れちゃいました。